アフガニスタンやパキスタンで人道支援に尽力し、2019年に活動中に殺害された中村哲医師の半生を記録した映画「荒野に希望の灯をともす」が異例の観客動員を記録している。ドキュメンタリー映画の世界では1万人を超えるとヒット作と言われる中で、公開から3年で15万人を突破。全47都道府県での上映が実現した。異例の動員を記録し、上映の動きが広まった背景とは何か。(共同通信=山上高弘)

 

 ▽「1万人」でヒットと言われる世界で15万人

 中村さんは福岡市の非政府組織(NGO)「ペシ...