ボーイズグループ・RIIZE(ライズ)が、自身初となる日本でのアリーナツアー「2025 RIIZE CONCERT TOUR [RIIZING LOUD] IN JAPAN」を全国5都市11公演で開催。最終公演が13日から15日の3日間、東京・国立代々木競技場第一体育館にて開催された。
【ライブ写真】激しいダンス&見事な歌唱を見せつけたRIIZE
ツアーのキーワードが“航海”ということで、メインステージは船をモチーフとした構成。背面を覆う巨大ビジョンの中央には船首を想起させる切り替えが設置されている。幻想的なオープニング映像の後、その船首が真ん中から左右に開き、中からショウタロウ、ウンソク、ソンチャン、ウォンビン、ソヒ、アントンが登場した。正面を見据えた精悍な表情がビジョンに投影されると、BRIIZE(ファンの愛称)から大きな歓声が上がった。
1曲目は「Ember to Solar」。炎のような映像と照明の光でオレンジに染め上げられたステージでは、速いビートに乗って情熱的なパフォーマンスが繰り広げられる。曲のラストに向かってウォンビンとソヒのロングトーンもより力と熱を帯び、初っ端からRIIZEの破格のカリスマ性を誇示した。
場内にサイレンが鳴り響き、続いて「Siren」へ。アップテンポのダンスナンバーを畳みかける。高速ステップが見どころの一つの楽曲で、メンバーたちは曲の途中でメインステージから、花道で繋がれたアリーナ席中央にあるセンターステージに移動。周囲を観客に囲まれた場所で、迫力のステップを見せつけた。
「Odyssey」では一転、会場に青い光が放たれ、センターステージにスモークが立ち込める。メインステージが船とすると、客席を含むセンターステージは海の中といったイメージで、そこに立つメンバーたちはまるで波の上でたゆたうかのよう。夢に向かって一歩を踏み出していく思いをつづったミディアムテンポのナンバーを、優しく温かみのある歌声で届ける。サビでは美しいユニゾンも聴かせ、歌唱力の高さも証明した。
「Combo」ではメンバーがステージに散らばって、目の前のBRIIZE一人ひとりに向けて歌う場面も。サビに向かってパワフルになっていく歌声は、“誰が何と言おうと 君を求めている”という思いの高まりを感じさせた。最後、天に向かって突き出された指先は、RIIZE とBRIIZEが進むべき先を示しているようにも感じられた。
オープニングの4曲で、カリスマ性、ダンススキル&歌唱力の高さ、ファンとの距離の近さというRIIZEの持ち味をぎゅっと詰め込むと、MCでは等身大の一面も垣間見せた。
ソンチャンは「RIIZEがここ代々木に帰ってきました!」とニコニコの笑顔。ショウタロウは「ただいま、代々木」とあいさつすると、日本初の単独公演の会場が代々木だったことに触れつつ「最後まで全力で応援してくれますか?」とかわいらしくお願い。ソヒは「本気で行くぞ!」と元気にいっぱいに気合を入れる。一方、体調不良のため、初日公演は椅子に腰かけての出演となったウォンビンは「ベストの姿を見せられなくて申し訳ない」と謝罪をしつつ、最後まで全力を尽くすことを誓った。
「素敵なメモリーを作ろうぜ!」というウンソクの掛け声から始まったブロックでは、上着を赤系のクールなジャケットからベースボールシャツに着替え、親しみやすさを感じさせる楽曲でポップな世界観を作っていく。日本オリジナル曲の「Be My Next」「Lucky」では、BRIIZEも一緒に歌って盛り上げ、メンバーもステージを走り回ったり、カメラに向かって至近距離のファンサをしたりと楽しむ姿を見せた。
映像を挟み、アントンの父、ユン・サンが参加した「Passage」で雰囲気を変えると、歌ものの楽曲がメインとなるブロックに入る。メインステージの船首の先にタラップが取り付けられ、船員風の衣装に着替えたメンバーはそこに腰かけて、「Midnight Mirage」を歌い出す。客席を見渡して笑顔を向け、時に手を振り、メルヘンで美しいメロディーを歌唱。繊細な歌声を心地よく響かせた。
「Hug」は部屋のセットの中でリラックスした雰囲気で歌う。ソンチャン&ウォンビン、ショウタロウ&ソヒ、ウンソク&アントンがペアになって、お互いの肩にもたれかかったり、ハグをしたりと仲良しぶりもアピール。また、ショウタロウがノートに書かれたメッセージを見せる場面では、“ソンチャン、誕生日おめでとう!”と記されており、いつもはBRIIZEに向けた言葉のところを、9月13日に24歳の誕生日を迎えたソンチャンへのメッセージに変え、曲中でのサプライズお祝いも成功させた。
「Love 119 (Japanese Ver.)」は、ショウタロウの「一緒に歌ってください」というお願いに応えて、BRIIZEたちが大合唱。歌唱後、ソヒは「BRIIZEの皆さんはすごく合唱が上手くなりましたね!」と驚きを口にし、ショウタロウも「(ツアーが)終盤に差し掛かっているからか、みんなの合唱が一段とレベルアップした気がする」と喜んだ。
アウトロをアレンジしてラフに踊れるダンスパートを作り、会場全体をクラブのような雰囲気に変えた「9Days」や、BRIIZEの特大のシンガーロングが起こったエモーショナルなポップソング「Show Me Love」などで一体感を高めると、ライブは後半戦へと突入する。
「Honestly」ではミラーボックスを使った演出で、しなやかな動きの振付を360度、余すところなく見せる。羽織っている柔らかい素材の白シャツが、時に羽のように広がったり、身体に絡みついたりして、セクシーさを増幅させBRIIZEの目をステージにくぎ付けにする。
「Get a Guitar」はアントンのベースとウォンビンのギターによるセッションから始まるというスペシャルな演出もあり、BRIIZEは大興奮。他にも「Talk Saxy」「Impossible」「Boom Boom Bass」などの人気曲は、ダンサーを加えて迫力を増したパフォーマンスにしたり、ダンストラックをアレンジして入れたり、ライブならではの見せ方をして進化を感じさせた。
また、このブロックではEXO「Monster」をカバー。印象的な振りは踏襲しつつも、フォーメーションなどはアレンジされていて、先輩へのリスペクトと、RIIZEにしか出せないカラーがあることを立証するパフォーマンスとなった。
激しいダンスナンバーが続く後半戦。5月に発売された1stフルアルバム『ODYSSEY』のリード曲「Fly Up」までやり切ると、メンバーはステージに倒れ込む。特に「Fly Up」はポップで楽しい曲だが、細かいステップが多く取り込まれていて、白いシャツが透けてしまうくらいの汗をかいている。体調不良のため、この日の公演は歌のみで参加していたウォンビンは、「本当にキツそうですね。こんな風に一生懸命にやっているメンバーを見て、感動しています」と思いを口にした。
そして、アントンが「大切な最後を飾れるように、僕たちは最後まで一生懸命頑張ります」と伝え、ショウタロウが「僕たちはすべての瞬間で完璧ではないですけど、後悔のないように前に進んで行こうという意味を込めた曲になっています」と紹介し、本編のラストは「Another Life」を歌う。ウォンビンも一緒のステージに立ち、メンバー全員で歌詞に込められた思いを丁寧かつ情熱的に届けた。
「The End of the Day」でアンコールのステージ戻ってきたメンバーたち。一人ひとりこの日の感想を述べると、最後にショウタロウが「BRIIZE、今日は何の日?」と問いかける。BRIIZEからの「ソンチャンの誕生日!」との声を受けて、ステージにバースデイケーキが登場。会場の全員で「ハッピーバースデートゥーユー」を歌ってお祝いする。ソンチャンは「全然知らなかった」と驚きつつも、抱負を問われると「僕たち6人のメンバーで仲良く、楽しく活動したいです」と語った。
さらにショウタロウが「BRIIZEに大事なお知らせがあります」とビジョンを見るように促す。するとデビューからこれまでの軌跡をたどる映像のあと、初の東京ドーム公演が開催されることが発表された。BRIIZEからの大歓声が上がる中、メンバーも「マジで!」「ヤバい~」と歓喜。ショウタロウは「やっと伝えられました」と満面の笑顔で話し、「みんなのおかげです。ありがとうございます!」とBRIIZEたちに感謝した。
そんなBRIIZEへの気持ちも込めつつ、最後は「One Kiss」「Inside My Love」を歌唱。歌い終えるとメンバーたちは何度もBRIIZEにお礼を伝え、東京ドームでの再会を誓ってステージをあとにした。なおショウタロウは、アンコールの冒頭で「今日はきっと大切な日になりますし、みんな忘れられない日になると思う」としみじみと語っていた。
発表された東京ドーム公演「2026 RIIZE CONCERT TOUR [RIIZING LOUD]Special Edition in TOKYO DOME」は、K-POP男性グループとしてはデビュー最速。日程は、2026年2月21日、22日、23日の3日間となる。ファンクラブ最速先行受付もスタートした。
■2026 RIIZE CONCERT TOUR [RIIZING LOUD] Special Edition in TOKYO DOME
2026年2月21日(土) 東京ドーム 16:00開場 / 18:00開演
2026年2月22日(日) 東京ドーム 14:00開場 / 16:00開演
2026年2月23日(月・祝) 東京ドーム 14:00開場 / 16:00開演
※開場・開演時間は変更になる可能性があり。
※出演メンバーは予告なく変更になる場合があり。
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