長嶋一茂が一流の専門家から学びつつ、驚きや疑問、不満などをぶつけ、わかりやすく、かつ楽しく徹底討論。今回のテーマは「日本の民主主義のミライ」(C)BS朝日
長嶋一茂が一流の専門家から学びつつ、驚きや疑問、不満などをぶつけ、わかりやすく、かつ楽しく徹底討論。今回のテーマは「日本の民主主義のミライ」(C)BS朝日

 BS朝日の知的エンターテインメント番組『長嶋一茂のミライアカデミア ~これからを生き抜くための特別授業~』が、21日午後9時から放送される。今回のテーマは「民主主義」。

【写真】激論!長谷川忍、永島優美、長嶋一茂、斎藤幸平、宇野重規、モーリー・ロバートソン

 長嶋一茂が一流の専門家から学びつつ、驚きや疑問、不満などをぶつけ、ときに脱線しながらもわかりやすく、楽しく徹底討論。日本が、私たちが進むべきミライへの道を探るBS朝日の新・知的エンターテインメント番組。

 これまで政治、経済、スポーツなどさまざまなテーマでミライを考察してたが、今回のテーマは「民主主義」。今夏の参院選では新たな政党が躍進し、世論が分断されるなど民主主義の危機が叫ばれた。長嶋も「みんなの意見をそれぞれがどうしようかと自由な発想があっていいイメージがある」という民主主義だが、本当に危機が訪れているのか(?)民主主義は守るべきなのか、これからどうすればいいのか(?)番組でおなじみの経済思想家の斎藤幸平氏、民主主義に詳しい東京大学教授の宇野重規氏、そしてジャーナリストのモーリー・ロバートソン氏という専門家をゲストに迎え、長嶋が長谷川忍(シソンヌ)とともに素朴な疑問や意見をぶつけつつ徹底討論を展開する。

 トークはこの夏の参院選の結果を改めて検証するところからスタート。選挙戦で話題となった「ポピュリズム」とはなにか(?)それが参院選の結果や日本の民主主義にどのような影響を与えたのか(?)といった話題へと突っ込んでいく。言葉だけが先行していた感もあった「ポピュリズム」をその起源から掘り起こし、世界でどのように発展してきたかを知ることで長嶋や長谷川も認識を新たにする。

 そんな状況で日本の民主主義は危機にひんしているのかを検証。民主主義の長所と短所を改めて確認、日本の政治に照らし合わせながら検証していくトークも。そして「民主主義を危機から救う方法は?」というテーマではSNS時代の選挙から、選挙の結果を受けて政治家にただ委ねるというのは真の民主主義ではないと認識を新たにするような意見も飛び出す。

■長嶋一茂 コメント
――民主主義がテーマでしたが、やってみていかがでしたか?
「個人的な感想として民主主義をここまで深く考えたことはないですね。それはやっぱり今、平穏無事に生活できているから。社会思想というのは自分たちに危機が迫ったりとか、著しく基本的人権が尊重されなかったりとか、生きづらさを感じたとき身近に感じるものだから。今のところ民主主義、基本的人権も尊重されている国だと僕は思います」

――ゲストのお話の中で印象に残ったことは?
「宇野先生がおっしゃった中で『答えがない』というところですね。答えがないからこそいろいろ模索していかなきゃいけないということは感じました。つまり野放し、無関心というのは一番良くないと思いました」

――改めて民主主義ってふだんは考えないものだなと
「まず自分の仕事を頑張っておけばなんとかなるだろうと思う人が多いですからね。僕もそうだから。でも、たぶんそれだけで終わってはいけない、と僕は思いますけどね、常に考えるというか、感覚的なものとして」

――やはり参議院選挙の影響は大きかったと思いますか?
「斎藤先生がポピュリズムの必要性を言われていましたね。ポピュリズムは権力・権威に対抗し大衆に迎合して票を稼ぐということですよね。ただ、そういうポピュリズムやポピュリストを日本にいる人たちがどう思うのかなと疑問に感じました。例えば、よその国の選挙などで罵り合いをずっとやっていると教育上どうなのかなって思いますし。日本ではそこまでの罵り合いはしないじゃないですか。そこのアレルギー反応があるんじゃないかと思います」

――選挙ではなくくじ引きというお話も出ました
「それは僕の中では、ちょっと半信半疑かな。やっぱり自分の理想とする政策や政党、政治家に入れたいという思いがあります。だから長谷川が一票を投じた候補者のことを話していたけど、ああいった感覚なのかなと思いますけどね。やはり自分から積極的に参加していかないと」

――ご家庭では多数決で物事を決めたりとかは?
「多数決なんてやったことないですよ。4人いるので意見がまとまることもなかなかないし。でも、それはそれでいいじゃない(笑)、どこかでまとまることもあるので」

――今回の番組ですが、視聴者のみなさんにどう見ていただきたいですか?
「身近なテーマだけど掘り下げていくと難しいテーマなので。答えがないんだから。そこをテレビ的にどう発信するか。そこは申し訳ないけど僕が考えることじゃないと思うけど」

――でも長嶋さんがお話しされたので身近に感じる方も多いと思いますよ
「それはどうだろうね、僕はそこまでうぬぼれないよ(笑)。自分の意見も伝わってくれればいいと思いますが、それはみなさんの見方なので。ただ今回のトークはコンパクトにまとまっていたと思うので、全体的に伝わりやすいかもしれないですね」