隠岐海上保安署は19日、島根県隠岐の島町の海岸に破損した木造船が漂着したと発表した。長期間漂流していたとみられ、乗組員や積載物はなかった。
16日に船で沖に出ていた住民の男性が発見し、隠岐の島署に通報した。現場は同町久見の吉浦野営場から約350メートル南西で、岸辺には細かい岩がある。19日に警察と海保がゴムボートで上陸し、全長約4・2メートル、幅約1メートル、厚さ約5センチの木造船の一部を確認した。右舷外板と船底の一部とみられ、近くには船の部品とみられる全長3・1メートルと1・5メートルの板も見つかった。
外板はコールタールのような黒い塗料が塗られており、過去に漂着した北朝鮮の船に特徴が似ているという。文字や数字はなく、貝が付着していた。
久見地区の住民によると、数週間前からあったという目撃情報もある。