認知症の啓発イベント「オレンジフェスティバル」が23日、浜田市内であり、来場者は地域で助け合う大切さを伝える寸劇や、検査ができるブースなどを体験し、認知症への理解を深めた。
医療や介護関係者ら有志約30人でつくる「RUN伴しまね浜田エリア」が、「歩こうわたしの街で」と題し約20分の寸劇を披露した。住民や学生たちが物忘れや行き先のバス停が分からず悩む70代男性と一緒に散歩し、道案内をする心温まる様子を演じた。緊急連絡先やかかりつけ医を記したヘルプカードの活用法も劇中で紹介した。
会場には11のブースがあり、補聴器専門店による耳年齢チェックや、脳の活性化を図る芸術療法の体験コーナーもにぎわった。
浜田市長沢町の佐々木利枝さん(80)は「普段から人が集まる場所に行って元気をもらうよう心がけている。認知症予防にはみんなで支え合うのが大切だと学んだ」と話した。
イベントは、9月のアルツハイマー月間に合わせ、RUN伴しまね浜田エリアと浜田市が初めて開いた。
(宮廻裕樹)













