大田市の魅力を伝える写真を鑑賞する来場者=大田市大田町、市民会館
大田市の魅力を伝える写真を鑑賞する来場者=大田市大田町、市民会館

 大田市の合併20周年を記念した写真展が23日、同市大田町の市民会館で始まり、市民から募った作品70点が豊かな自然と文化が残る大田の魅力や、合併20年間の道のりを伝えている。無料、24日まで。

【写真】大田市の豊かな自然や文化を写真で 合併20周年記念し展示会

 大田市は2005年10月、大田市、仁摩町、温泉津町の3市町が合併して誕生した。高齢化と人口減少が進み、地域を取り巻く環境は厳しさを増しているが、合併後に石見銀山遺跡が世界遺産登録を果たし、国立公園・三瓶山を背景とした自然や歴史も日本遺産に登録された。

 写真展は大田市の魅力をテーマに市が企画した。伝統的な景観を残す大森町の町並みや三瓶山を交えた風景は市の象徴。久手海岸の花火大会や石見神楽の舞台などのほか、介護施設の七夕会で住民の笑顔を捉えた写真も並ぶ。市内在住のプロカメラマン、藤井保さんや宮脇洸太さんの作品も特別展示している。

 大田市川合町の酒本勝治さん(89)は「三瓶山や大森町などの景色がとてもきれいに撮ってある」と見入っていた。      (勝部浩文)