老人クラブの役割について講演する原光潤さん(左から2人目)=雲南市大東町大東、大東地域交流センター
老人クラブの役割について講演する原光潤さん(左から2人目)=雲南市大東町大東、大東地域交流センター

 雲南市老人クラブ連合会のリーダー研修会がこのほど、同市大東町大東であった。元頓原町・飯南町社会福祉協議会で事務局長を務めた原光潤さん(76)が、地域社会の中で老人クラブの果たす役割などを講演し、約40人が聞いた。

 原さんによると、島根県の老人クラブの2025年1~4月までの平均加入率は14・8%で、低調だという。「老人クラブの存在意義や目的を正しく認識し、仲間づくりを通して地域の各団体と共同し地域を豊かにする社会活動に取り組もう」と呼びかけた。

 老人クラブの入会者はこのままでは10年経過しても改善されないと危機感を募らせた。「高齢者は女性が多い傾向にあるので、女性からの目線や声を十二分に聞き、工夫をしていくことが地域の老人クラブにとって最も大事」と強調した。

 参加した同市大東町大東の永瀬文代さん(82)は「将来をいま一度考え、老人クラブで皆で仲良く、協力しながらやっていければと思う」と話した。

(景山達登)