松江市玉湯町玉造の出雲玉作資料館で洋画家、伊藤遥さん(37)=同市下東川津町=の作品展が開かれ、写実的で光を捉えた鮮やかな作品が来場者を楽しませている。30日まで。入場無料。
伊藤さんは2025年の松江市民美術展で最優秀賞の市長賞を受賞した。子育てをしながら、島根県内を中心に作品展を続けている。島根県立美術館の臨時休館で、発表できなかった新作や水彩画など約20点を展示した。
市民美術展市長賞に輝いた洋画「雪解の光」は、寒い冬を越し、タンポポやクローバーなどの野草が一斉に芽吹く様子を描いた。精緻に描かれ、生命力にあふれながらも優しい光の描写に魅了される。
このほか、自分の子どもが生まれた喜びを花と一緒に表現した作品や、枯れ葉や大木などの自然を描いた作品も並ぶ。伊藤さんは「母親の視点で心を込めて描いた作品を見てほしい」と来場を呼びかけた。
午前9時~午後4時半。29日は休館。
(林李奈)













