隠岐と本土を結ぶフェリーと高速船を運航する隠岐汽船(島根県隠岐の島町中町)が今月、創業130周年を迎え、神社の御朱印が船名仕様となった記念の御船印を手作りのデザインで発行し、隠岐諸島へ船での来訪を呼びかけている。
同社は西ノ島で神職だった松浦斌(さかる)氏の私財などで開設された隠岐航路を受け継ぎ、島民資本で1895年10月1日に発足した。130年の節目に旅行者らに好評を得ている御船印の特別バージョンを企画。絵柄は西郷から境港に向かうフェリーしらしまが波を切るデザインとした。
営業課の和田丘(たかし)課長(50)が撮影した写真をモチーフに、同課でデザインを担当する浜口凜花さん(23)がiPad(アイパッド)を使って描いた。しらしま後継船が2027年4月に就航予定となっており、浜口さんは「最後の記念にしたい」と選んだ。2人は「御船印が隠岐に来るきっかけになれば」と願った。
御船印は1枚500円で、隠岐4町村の隠岐汽船切符売り場で販売する。130枚限定。(鎌田剛)












