第七章・家を継ぐ者(13)

 

「さて、横山長知(ながちか)の処遇、どうしたものか」

 利常は迷ったふりをして政重(まさしげ)を見やった。

「大殿はそれがしに書状を下され、殿が腹立ちのあまり横山どのを...