俳優の奥山葵が主演を務める、TBS系 ドラマストリーム『スクープのたまご』(毎週火曜 深0:58※一部地域をのぞく。放送時間変更の場合あり)が、10月7日にスタートする。主人公・信田日向子(しのだ・ひなこ)を演じる奥山と、日向子の異動先である週刊誌「週刊千石」で働く阿久津健吾(あくつ・けんご)を演じる大倉空人(原因は自分にある。)が、そろってインタビューに応じてくれた。
【写真】本編シーンの別カット
あの有名週刊誌に綿密な取材をして出来上がった同名小説を実写ドラマ化。大手出版社・千石社の週刊誌「週刊千石」を舞台にした物語。ある日、主人公で入社2年目の日向子は、最も関わりたくない週刊誌へ異動を命じられる。芸能ネタや横領、そして不審死事件など、さまざまなスクープと向き合っていく日向子。週刊誌の存在意義とは何なのか。仕事を通して日向子は自分なりの答えを見出すことができるのか…。
主人公の日向子を演じるのは、国内外で新進気鋭の俳優として話題の奥山。今回がドラマ初主演となる。デビュー作はオーディションで掴み取ったイギリスNetflixとBBC制作のドラマ『Giri / Haji』(2019年)。フジテレビ『パリピ孔明』(2023年)、NHK『しあわせは食べて寝て待て』(2025年)、フィリピンと日本の共同制作映画「クロスポイント」(2025年)などグローバルに活躍している。
阿久津役の大倉は、MBS『君となら恋をしてみても』でのW主演や『マイ・セカンド・アオハル』、映画『女神降臨』など話題のドラマや映画に出演し、ダンス・ボーカルグループ・原因は自分にある。のメンバーとしても活動中。入社1年目の阿久津は、日向子の後輩でいつも何かを口にしている食いしん坊なキャラクター。日向子とのほのぼのとした掛け合いも注目だ。
――改めてお互いの印象を教えてください。
<奥山>
最初に写真で見た時は「可愛らしい顔立ち」だったのに、実際会ったら背が高くて驚きました。何度も「意外と背が高いんですね」と言ってしまったくらい(笑)。あとは喋りが上手で、現場でもトークを回してくれるので安心感があります。
<大倉>
SNS撮影をしたときに、彼女が「バジルを育ててる」と話していて、「バジルって育つと森ですよ」と仰ったんです。その言葉とトーンが妙にツボで(笑)、無邪気で面白い方だなと思いました。撮影待機中に二人で“3文字しりとり”をしたこともあって、その無邪気さに癒されました。
――それぞれのキャラクターについて伺います。ご自身の役柄の印象を教えてください。
<奥山>
日向子は入社2年目で、1年目は別の部署で働いていました。その流れで週刊誌の編集部に配属されるのですが、本人は週刊誌にあまり良い印象を持っていません。だからこそ、視聴者の方と同じ目線で物語を見ていける存在だと思います。皆さんと同じ感覚で成長していけるキャラクターだと思います。
<大倉>
僕が演じる阿久津は「よく食べる」という特徴があるんですが、これが意外と奥深いんです。物語では多くの事件が描かれますが、その中で阿久津が登場すると少し場の雰囲気が和む。衣装合わせの時から、監督やプロデューサーから「阿久津が出るシーンでは空気を柔らかくしたい」とお話をいただいていました。ギャグ要素もありつつ、緊張感の中でふっと安心できる、そんな存在になればと思っています。
――お互いが演じる役柄への印象を教えてください。
<奥山>
阿久津がいると、日向子にとって安心できるんです。張り詰めた空気の中で「そうだよね、大変だよね」と共感し合える存在。友達のような、心強い関係ですね。
<大倉>
日向子はひたむきに努力して事件に向き合う。その姿に阿久津としても支えたい気持ちが自然と芽生えます。日向子が安心できる存在でいたいし、台本にも「すぐ連絡を返す」とト書きがあるように細かい描写があるので、そういうやりとりを通じて関係性を表現していけたらと思っています。
――撮影前後で週刊誌記者への印象に変化はありましたか。
<奥山>
正直、以前はあまりポジティブな印象を持っていませんでした。でも実際に女性記者の方にお会いしたら、すごく普通の方で私たちと変わらない生活を送っていました。一つひとつの物事を決めつけず、自分の目で見て判断して文字にしている姿が印象的でした。普段持ち歩いている物を聞いたら、レコーダーとコンタクトレンズを持ち歩いていると。張り込みで泊まり込みになることも多いので、化粧品は買えるけれどコンタクトは買えないから必須だと聞いて、意外と生活感があるんだなと感じました。週刊誌には冷たい印象がありましたが、そこに温かさを見つけた気がします。
<大倉>
僕もポジティブな印象を最初は持っていなかったのですが、今回作品に携わり「芸能ネタばかりじゃない」と知りました。事件を追う専門の班もあるし、記者の方々はそれぞれの分野に真剣に向き合っている。そこに驚きと発見がありました。
――まだ撮影が始まったばかりですが、現時点で感じる作品の魅力を教えてください。
<奥山>
日向子が「週刊誌は必要なのか」「何が正義で何が悪なのか」を自分の目で見て追いかけていく。その過程が作品の大きな魅力だと思います。
<大倉>
日向子の視点が物語を動かしていきます。彼女と一緒に週刊誌を見つめ、一緒に考えて答えを探していく。見終わった後に「週刊誌とは何か」「日向子はどう成長したのか」を視聴者も考えられる作品になっていると思います。
――作品を通して感じたことを教えてください。
<奥山>
週刊誌が「良い・悪い」と結論を出す必要はなくて、何事も「みんなが悪いと言っているからそうなんだ」と決めつけず、自分の目で見て考えることが大事だと気づかされました。情報が溢れる今だからこそ、そういう姿勢を持てたらいいなと思います。
<大倉>
記者たちは体を張って一つの記事を作っている。その熱量や努力が記事に込められているんです。誰かを傷つけたいわけじゃなく、自分の生活のために一生懸命に仕事をしている。その姿が作品を通して伝わるんじゃないかと思います。
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