鏡の池の前で作品を鑑賞する親子∥松江市佐草町、八重垣神社
鏡の池の前で作品を鑑賞する親子∥松江市佐草町、八重垣神社

 草月会島根県支部の生け花の展示が12日、松江市佐草町の八重垣神社で始まり、会員72人が思いを込めた37点の作品を多くの参拝客が楽しんだ=写真。13日まで。

 同支部は会員約160人で、合同勉強会や展示をしている。竹のしなりを生かした高さ約3メートル、幅約8メートルの合同作品が本殿と拝殿横に飾られ、境内や屋内の施設をさまざまな作品が彩る。全て題名がなく、見る人の想像力をかき立てる。

 作品は花や竹、枝に加え、クラフトバンドなどの異素材で構成。松江市玉湯町林、犬山美恵子さん(73)は内側を朱色で塗った竹を支えに、白いトルコギキョウやスターチスを生けた。鏡の池周辺の景観に調和し存在感がある。

 岡山県総社市から来た滝本貞美さん(78)は「境内での展示は珍しく、どの作品も花が生き生きしているように感じた」と話した。

 午前10時から午後4時まで。入場無料。

(黒崎真依)