地域ウェブメディア「ツワノバコ」を紹介する佐々木純さん(左)と大江健太さん=島根県津和野町邑輝
地域ウェブメディア「ツワノバコ」を紹介する佐々木純さん(左)と大江健太さん=島根県津和野町邑輝

 島根県津和野町で、町民の声や課題を発信する地域ウェブメディア「ツワノバコ」が誕生し、サービスを始めた。名前は「津和野の目安箱」の意味を込め、町に暮らす一人一人の思いや情報を「箱」に詰めて、必要な時に誰でも取り出せるような場を目指す。

 運営するのはいずれも町内在住で、飲食店経営・建築デザイナーの大江健太さん(39)、ウェブデザイナーの佐々木純さん(32)、まきストーブ店経営の村上久富さん(52)の3人。取材も自分たちで手がける。

 教育や移住、議会報告、総合振興計画などをテーマに、町民の感情も交えて伝える。地域内の対話や共感の輪が広がるようコメント欄を設けた。地元の話題などを届ける音声コンテンツも展開する。

 大江さんは「外向けの発信にとどまらず、地元の人にも改めて津和野の魅力を感じてほしい」と話した。(岡野優衣)