ユウスゲの苗を植える児童たち=大田市三瓶町、西の原
ユウスゲの苗を植える児童たち=大田市三瓶町、西の原

 大田市の三瓶山周辺にある北三瓶、志学、川合の小学校3校が22日、大田市三瓶町の西の原で、植栽活動を実施した。児童たち28人が島根県内で絶滅危惧に指定される3種を植えた。

 貴重な植物を守るのが目的で、植えたのはユウスゲ、オキナグサ、ヒロハノカワラサイコ。大田の自然を守る会の協力で、各校で苗を育て毎秋に植栽している。中でも西の原のユウスゲは全国有数の生育地になっている。

 児童たちは年間を通じた学校ごとの保全活動を互いに紹介した後、作業に入った。気温が10度台前半に冷え込む中、守る会のメンバーの手を借りながら、掘った穴に一人一人が丁寧に苗を植え込み、成長を願った。北三瓶小学校2年の三谷そらさん(8)は「早く元気に育ってほしい。花が咲くのが楽しみ」と話した。(勝部浩文)