出雲弁の人権標語を紹介する野村和徳さん=出雲市荻杼町、川跡コミュニティセンター
出雲弁の人権標語を紹介する野村和徳さん=出雲市荻杼町、川跡コミュニティセンター

 出雲弁でつくった人権標語の作品27点が、川跡コミュニティセンター(出雲市荻杼町)である川跡地区文化祭で展示され、ユーモラスな作品が来場者に訴えている。26日まで。

 「だーもがみんな違うだけん あんたはあんたの道を行くだがね」「いいがぁ いいがぁ あのさんこのさんお前さん違うがいいけん」など、一人一人の違いを肯定する作品が多い。

 同地区人権同和教育推進協議会が「素朴な出雲弁で語れば、風刺や批評もユーモラスになる」と、2021年度から出雲弁にしぼって募集。昨年から斐川・出雲弁保存会、今年から雲州平田ただもの会、宍道・出雲弁保存会にも呼びかけ、五・七・五の縛りをやめたこともあり、昨年の倍の59点が集まった。

 野村和徳会長(69)=出雲市高岡町=は「しぼったことで逆に盛り上がった。保存会の人はボキャブラリーがわれわれと全然違う」と話し、今後も出雲弁縛りを続ける考えだ。(今井菜月)