小中学生に出雲弁に親しんでもらおうと、斐川・出雲弁保存会が出雲弁をイラストと例文で紹介した本「出雲で“たんびに”きくことば」をこのほど、出雲市に寄贈した。
本は「がっしょ(一生懸命)」「はいごん(大騒ぎ)」といった100の出雲弁の言葉と意味、例文をイラストで紹介する。同保存会が7人の編集委員と2年かけて作り、2月末に発刊した。QRコードを付け、例文を音声で聞くこともできる。
市役所であった贈呈式で、杉谷学教育長は「この本をきっかけとして継承につなげたい」と感謝した。玉田達会長(74)は「出雲弁は古く奥行きのある言葉。子どもたちにも使ってもらいたい」と願った。
本は219冊を寄贈し、市内の小中学校に届けられる。今後、七つの市立図書館やコミュニティセンターにも配布する予定。
(黒沢悠太)













