松江市東出雲町揖屋の東出雲まちの駅女寅で、植物画作家の安達加奈恵さん(70)=松江市上乃木2丁目=が作品展を開いている。植物画や絵手紙など計29点が並び、細部までこだわった色鮮やかな作品に来場者が見入っている。31日まで。水曜定休。
安達さんは安来市出身で東京在住中に植物画を始め、10年以上、水彩で植物を描いてきた。現在は山陰中央新報社文化センター松江教室で水彩画を学んでいる。題材に選ぶ植物は毎日の散歩の中で見つけたもの。自然の中にある姿そのままを描き出すことを目指し、写実的に描く。
作品「フユイチゴ」は繊細なタッチで葉脈や実を丁寧に描き込み、枯れ葉の横の赤い実が野草のたくましさを感じさせる。
そのほか、貼り絵やぼかしを使って植物をユニークに描いた作品もある。安達さんは「絵を見て自分の知っている植物を探したり、ほっとしたりしてもらえたらうれしい」と話した。
(岩田理子)













