島根県隠岐の島町の高校生4人が、郷土料理を後世に伝えようと、郷土料理のイラスト入りキーホルダーの発売を計画している。全員が町外出身で、特色ある料理に魅了されたが、若者や島外から訪れる人が年々料理と接する機会が減るのを残念に思い、気軽に存在をアピールできるキーホルダー作りを始めた。
女子4人は隠岐高校2年で「あなたと私」を意味する方言を部活のネーミングに取った「らとこんた部」に所属する。
2年上で、既に卒業した先輩が、地域課題の解決を目指す学習で郷土料理に着目。ばくだんおにぎり、サザエの炊き込みご飯が入ったのり巻きといった郷土料理のレシピを食生活改善推進員に教わった。
当初はウェブでレシピ集を作る予定だったが、類似のページが多かった。効果的にPRしようと、郷土料理のイラストをアクリル板に加工してキーホルダー(5センチ四方)として1個400円で企画。西郷港に直結する隠岐ジオゲートウェイに置いてあるカプセルトイ販売機で販売する。
先輩のアイデアを受け継いだ4人は、製作費のカンパを町内で呼びかけている。部員の佐藤秋音(あきね)さん(17)は「キーホルダーをきっかけに隠岐に興味を持ってほしい」と話している。
(鎌田剛)













