東京五輪のバスケットボール男子日本代表として活躍し、今季Bリーグ1部(B1)の島根スサノオマジックに加入した金丸晃輔選手(32)の歩みを描いた漫画が、3日発売の月刊誌「ジャンプスクエア」(集英社)10月号に掲載される。昨季の最優秀選手賞(MVP)を受けた日本屈指のシューターの小学生時代からエピソードを交えて紹介。バスケに懸ける熱い思いが伝わり、島根でのプレーに期待が高まる。 (奥原祥平)
金丸選手はシーホース三河に所属した昨季、B1で2位の3点シュート成功率46・6%、日本人選手トップの1試合平均16・8得点をマークし、MVPに選ばれた。これまでリーグ表彰式では、恩師や家族が登場するスペシャルビデオをMVPに贈っていたが、より多くの人に選手の人柄や魅力を知ってもらおうと、初めて漫画化を企画。集英社が協力した。
作品は「金丸晃輔物語」のタイトルで44ページの読み切り。原作は中村尚儁(たかとし)氏、漫画は古屋兎丸(うさまる)氏が手掛けた。島根ー三河戦のシーンで始まり、小学生時代の様子や「最強シューター」への道を駆け上がっていく姿を紹介。米プロバスケットボールNBAの選手のシュートをまねするのが好きなバスケ少年だったことなど人柄も伝わる。大学時代に良いシュートが打てたときに指先から聞こえたかすかな音が、今でもシュートの指標になっていることも盛り込まれている。
MVPの獲得や東京五輪に関する金丸選手のインタビューも載っている。Bリーグ広報担当の新出浩行さん(30)は「本人が『リアルだ』と認める内容。金丸選手のバスケ人生を一人でも多くの人に知ってもらいたい」と話した。