文化庁の「歴史の道百選」に選ばれている益田市の旧山陰道を歩くイベントがこのほど開かれ、市内外の約40人が鎌手峠越えの4キロのコースを進み、歴史や自然を満喫した。
1997年から旧山陰道の保全活動に取り組む山陰道鎌手保存会(寺戸和幸会長)が毎年開いている。
参加者は2グループに分かれ、三隅と益田の境で峠越えの馬の足を川で洗う休憩所だった馬橋(益田市土田町)をスタートした。熊よけの鈴を鳴らしながら、途中の史跡ポイントで立ち止まり、寺戸会長の解説に耳を傾けた。
鎌手峠からの眺望を楽しみ、階段状の石畳などを通って街道の歴史に思いをはせ、木部分教場跡(同市木部町)まで進んだ。
色づいた柿など秋の山の景色も堪能した。4回目の参加という江津市都野津町の山本泰久さん(77)は「街道の歴史も樹木も好きで、歩くと気持ちがいい」と笑顔で話した。
(吉田雅史)













