「経営が成り立つよう、いかに稼働率を上げるか。そればかり考えていました」

 地方の特別養護老人ホームで事務長として勤めていた男性が語る。老人ホームには定員があるが、常に満床になるとは限らない。定員に対する稼働率を100%に近づけるため、普段は在宅介護を受ける高齢者を数泊受け入れる「ショートステイ」で穴を埋めようと、男性は日頃からケアマネジャ...