米子市在住で日本刀の研師、森井偲訓(しくん)さん(78)がこのほど、鳥取県日南町に日本刀1振りと白鞘(しらさや)を寄贈した。森井さんは息子2人と同町美術館の刀剣展に作品を多数出展しており、感謝と町の歴史発信に活用してもらおうと、中村英明町長に手渡した。
寄贈したのは江戸時代前期に鳥取藩で活躍した刀工、因州兼先の「因刕(いんしゅう)鳥取住兼先(かねさき)」(70センチ)。偲訓さんと長男の鐵太郎さん(48)、鞘師で次男の敦央さん(45)が研磨と鞘の制作を手がけた。日南町はかつて、たたら製鉄で栄え、良質な「印賀鋼」の生産地として知られた。偲訓さんは2002年から町美術館の刀剣展に携わり、18、24年は親子3人の特別展を開催した。
町役場での受贈式で、偲訓さんは「寄贈した刀剣は約400年前のもの。時代背景も一緒に感じてもらいたい」と話した。刀を手に持った中村町長は「貴重な刀剣を寄贈していただいた。大切にしながら文化、教育振興に努めていきたい」と感謝した。
寄贈された刀は、町美術館が収蔵し、12月7日まで同館で展示する。午前8時半~午後5時。月曜休館。
(藤本みのり)













