自動車用シートの表皮を生産するデルタ・シー・アンド・エス雲南工場(雲南市木次町山方)でこのほど、工場火災を想定した訓練があり、いざというときに備えた。
秋季全国火災予防運動(9~15日)の一環で工場の職員104人が参加し、雲南消防署員が指導した。建物内にある排煙装置から火災が起きた想定で開始。初期消火から通報、避難までを素早く行い、はしご車やタンク車など3台の車両の到着を待った。
車両到着後は、署員による消火の様子や、逃げ遅れた人がいる前提で救助する様子を真剣に見守った。火災を空撮するドローンが飛ぶ時や放水の様子を見て、驚きの声が上がった。
工場職員の竹下隆太さん(32)は「大人になって初めて緊迫した場面を想定した訓練に参加した。もしものための備えになった」と話した。(景山達登)













