益田広域消防本部の庁舎が新しくなり、7月に業務を開始した。島根県内では珍しい訓練塔、女性専用エリアを備え、職員たちが日夜業務に励む。1日24時間のうち、どのような仕事をしているのか。女性消防士の一日に密着した。
(益田総局・藤本ちあき)
島根県で唯一の訓練塔、女性専用エリアも
益田市久城町の新庁舎には、2階建てアパートを模した県内消防本部では唯一の訓練塔や、見学デッキがある。36人分のロッカーを備えた出動準備室、個室の仮眠室を備える。女性専用エリアも新設し、女性職員の当直対応が可能になった。

今回密着したのは、益田広域消防署の浜田海珠(うみ)さん(22)。島根県津和野町枕瀬の出身で、2021年から勤務する。

7月下旬の午前8時半。前日から...