社会人などでつくるアマチュアオーケストラ「山陰フィルハーモニー管弦楽団」の有志がこのほど、雲南市大東町大東の大東高校で演奏会を開いた。全校生徒約180人が普段聴く機会の少ない本格的なクラシック音楽を堪能した。
同校に生徒向けの芸術鑑賞行事がなかったことから、楽団に所属する教員が企画し、昨年から始めた。
バイオリン、クラリネット、オーボエなどを専門とする11人の団員が来校。バッハの「オーボエとバイオリンのための協奏曲」やベートーベンの「七重奏曲」、サンサーンスの「動物の謝肉祭」などを演奏した。生徒たちは高い演奏技術から生み出される重厚な音色に耳を傾け、曲が終わるごとに大きな拍手を送った。
2年の加本真斗惟(まとい)さん(16)は「貴重な体験だった。団員の皆さんの力強い演奏がかっこよかった」と感謝を伝えた。
演奏会を企画した、楽団所属の石原正樹教諭は「こうした機会を通じて、生徒がこれまで知らなかった世界に出会ってほしい」と話した。 (白築昂)












