出雲弁の発音について解説する松浦雄二名誉教授=松江市浜乃木7丁目、島根県立大学
出雲弁の発音について解説する松浦雄二名誉教授=松江市浜乃木7丁目、島根県立大学

 小泉八雲と妻のセツの間で使われた「ヘルン言葉」をテーマにした講座がこのほど、松江市浜乃木7丁目の島根県立大学であり、同大の松浦雄二名誉教授が出雲弁と「ヘルン言葉」のつながりや、2人の中で生まれたユニークな表現について解説した。

 松浦教授は、セツの出雲弁交じりの英単語帳などを紹介した。2人の使う独特の「ヘルン言葉」が互いの言語に寄り添い、相手に伝わるように模索する中でつくられた思いやりあふれる言葉と説明した。

 また、苦労して育った2人にとって、出雲弁が幸せな時間とともにあった「幸せな音」だったとし、資料に残る出雲弁を情感たっぷりに読み上げて受講生を楽しませた。

 松浦教授は「お互いを思いやり、理解し合っていく過程にも注目してもらえたらうれしい」と話した。

 講座は放送中のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」にちなんで開催され、16人が参加した。

(岩田理子)