作家多和田葉子さんが新作「研修生(プラクティカンティン)」(中央公論新社)で描いたのは「1980年代のドイツ」だ。多和田さんが実際に暮らした土地であり、体感した時代でもある。「過ぎ去ってつかみどころがなくなる時間を、記録しておきたかった。時...
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作家多和田葉子さんが新作「研修生(プラクティカンティン)」(中央公論新社)で描いたのは「1980年代のドイツ」だ。多和田さんが実際に暮らした土地であり、体感した時代でもある。「過ぎ去ってつかみどころがなくなる時間を、記録しておきたかった。時...