手首から血が流れ出る。目を離さず見つめる。

 「私なんて死んじゃえばいい」。それまで頭の中で反響していた自己否定の言葉がすっと消えていく。心のもやが血液とともに体の外へ流れ出ていくようだった。

 「確か...