交通遺児や生活保護世帯の子どもらに届ける「益田市ともしび基金」の募金額の集計作業が19日、益田署であり、今年の総額は8万5350円となった。
募金箱は市役所など市内11カ所に設置している。益田市社会福祉協議会や益田署などでつくる基金運営協議会(末成弘明会長)の会員がこの日、集計が残っていた益田署の募金箱を開扉し、紙幣と硬貨を数えた。
最終集計に先立ち、運営協議会は市内の生活保護世帯の児童生徒10人に、お年玉として1人5千円を小中学校を通じて届けた。
募金活動は1958年に「雲さん」の名で市内報道機関に「恵まれない人に渡してください」と寄付があったのがきっかけで始まった。雲さんからは今年も「高齢となりましたが、プラス志向で人生に目標を設けて日々努力、頑張りたいと思います」との手紙と2万円が寄せられた。
末成会長(73)は「雲さんの思いを受け取った。市民の皆さんの協力に感謝したい」と話した。(吉田雅史)













