91歳を迎えた作家筒井康隆さんが「筒井康隆自伝」(文芸春秋)を刊行した。「初めは自伝のつもりはなかったけど、記憶の断片を思い出すのが面白くて。楽しかったことより、嫌なことだから覚えてるんですよ」。濃密で印象的な場面の連なりは、まるでにぎやかな映画を見るよう...