島根県交通安全協会(松江市打出町)が県地域交通安全活動推進委員協議会(種平博行会長)に「光るマスク」を贈った。「光るマスクってどんなの?」「光り具合はどう?」。疑問が次々と沸いてきた。着用するとどのくらい光るのか。暗い部屋で実験してみた。(Sデジ編集部・宍道香穂)
着用率低いたすきやリストバンド
地域交通安全活動推進委員は路上での交通指導などを担っている。「光るマスク」は松江地区のほか県内12地区に配布し、新型コロナ感染防止と事故防止の両方に役立てる。交通安全のため推奨されているたすき型やリストバンド型の反射材は、着用率が低いのが現状という。
種平会長は「道行く人を見ていても、10人中1~2人しか着けていない。(反射材を)もらっても使用せずしまい込んでいる人がほとんど」と話し、「たすき型やリストバンド型の反射材は、わざわざ着用する手間がかかる。マスクは大人から子どもまでみんな着けているし、取り入れやすい。若い人は特にマスク型の方が着用しやすいと思う」と普及に期待した。
使いやすいデザイン
確かに日没から深夜にかけて、黒っぽい服の上下を着用している歩行者にひやりとしたドライバーは多いのではないだろうか。反射材付きの「何か」があれば、お互いに助かる。
「光るマスク」は白地の布製マスクに小さな丸形の反射材がびっしりと付いていて、暗い場所で光が当たると反射する仕組み。「反射材が付いている」というと、反射シート風のカチッとした素材を思い浮かべるが、触ってみると意外と柔らかい。布製のマスクと同じような触り心地で、見た目もほぼ布マスク。反射たすきの見た目に抵抗がある人でも取り入れやすいデザインだ。
洗濯が可能で、繰り返し使用できるのもポイント。「試しに洗濯してみたが、形状に変化はなく、反射材も取れていない。乾きも早くて気に入っている」と種平会長。通気性もよく、着用時に息苦しさを感じにくいため、散歩やランニングにも使いやすい。
さあ、実験!
では、実験! マネキンにマスクを装着して部屋の電気を消し、スタート。車のライトに見立て、懐中電灯で照らしてみると、単体では光り具合が分かりづらい。比較のため、一般的な不織布のマスクを着けて横に並んでみた。果たして結果は…?
(続きは動画をご覧ください)
関連記事
交通安全協会が反射材付きマスクを贈呈(9月8日付本紙記事)