米国の子どもたちが食事などで摂取するカロリーの3分の2が、冷凍ピザなどの電子レンジ加熱食品を含む「超加工食品」で占められているとする研究結果を、米タフツ大のチームがまとめた。
この割合は約20年で増加していた。チームの研究者は「こうした食品には糖分や塩分が多く含まれており、炭水化物によるカロリーも高い傾向がある。食べ過ぎによる子どもたちの健康への影響が心配だ」と指摘する。
超加工食品は食材に大きく手を入れてさまざまな調味料を加え、味覚の面でも手間の面でも消費者が食べやすくしたもの。ブラジル・サンパウロ大の研究者が提唱した4段階(無加工、最小限の加工、加工、超加工)の食品分類のうち最も加工度が高い。レンジやオーブンで温めるだけで食べられるピザやパスタなどに加え、ハンバーガーやホットドッグ、ケーキ、甘い飲み物なども含まれる。