【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)は9日、日本からの渡航を再び原則禁止にしたと発表した。観光など不要不急の渡航者の受け入れを認める国のリストから日本を除外した。新型コロナウイルスのデルタ株の感染急拡大に対する警戒が背景にある。
今後、日本から観光などの渡航は原則として認められなくなる。ただ入国管理は各加盟国に権限があるため、日本発の渡航を実際にどう扱うかは各国が判断する。ワクチン接種を完了した観光客に対しては渡航が認められる可能性もある。
日本は1月にリストから外され、夏の観光シーズン前の6月に再びリスト入りしていた。
EUでは成人の7割が既にワクチン接種を完了しているが、デルタ株の感染拡大を受け、8月末には米国もリストから外されていた。韓国やオーストラリア、シンガポール、カナダなどは引き続きリストに残った。
日本のほかアルバニア、アルメニア、アゼルバイジャン、ブルネイ、セルビアの5カ国もリストから外された。