1984年、私は香川にある病院で勤務していた。外来通院をする老いた母親を、障がいがありながらリヤカーに乗せて定期的に受診する息子がいた。親子の診察は、聞き取りにくい言葉だったこともあり、周りの看護師たちが温かい讃岐弁で助けてくれて何とかこなしていた。正直なところ、当時の私にとって...
<談論風発>668 地域での看護実習の意義 病気ではなく、病人をみる 島根県立大学学長代行 山下 一也
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