第十章・再起への道(13)

 

 光高はゆったりとした所作で李朝白磁の茶碗(ちゃわん)に濃茶を点(た)て、紫色の袱(ふく)紗(さ)を添えて酒井忠勝(ただかつ)の前に差し出した。

 忠勝は袱紗で包んだ茶碗を持ち上...