「あなたの帰る場所はどこですか」。この質問にやすやすと答える人もいれば、思案する人もいるだろう。ロシアのウクライナ侵攻後、戦禍を逃れて他国で生活するウクライナ避難民にとって、現実の帰るべき家と、帰りたい心のよりどころとなる場所は時に大きく異なる。侵攻から4年を前に、西の隣国ポーランドに暮らすウクライナ人たちを訪ね歩き、胸中を聞いた。(ワルシャワ、クラクフ共同=立田成美)
▽97万人の避難民が今も
2月上旬、取材で訪れたポーランドの首都ワルシャワは晴天にもかかわらず氷点下10度を下回った。歩道や建物に積もった雪が陽光に照らされ、街全体がきらきらと輝いている。1950年代にソ連が建設した街のシンボル「文化科学宮殿」の周囲には近代的なビルが立ち並び、街は新旧が融合する独特の魅力をたたえていた。...












