短歌 丸山恵子選
ゆく秋のかげりある雲連山にとどまりながら日は傾きぬ 浜 田 清水 謙一
【評】晩秋の日暮れ。山脈に雲がかかっている。雲は風に吹かれることもなく山に影を落とす。一方で、日は沈み刻々と暗くなってゆく。秋から冬へ、昼から夜へ。心が少し置いて行かれるような余韻を感じる。
メサイアの聞こゆる夜明けコーヒーをゆっくり飲んだ行かねばならぬ 雲 南 熱田 俊月
【評】メサイアはヘンデルの声楽曲。ハレルヤの合唱はよく耳にする。歌にある情報だけではない、歌の主人公をメサイア(救世主)に重ねるような荘厳さがある。五七/五七/七と...













