―食品関係を中心に業況を伸ばしています。
季節ものやキャンペーン品の包材パッケージをはじめ、インバウンドによる消費が多く、今後も伸びると思います。食品関係の出荷額は約20年前から約30%上がっています。業種を問わず企業の廃業や生産縮小が進んで淘汰される中、大事なのは競合ではなく他社との協業です。コロナ禍を経た今は最大のビジネスチャンスといえます。
―設備の充実ぶりを感じます。
デジタル印刷の設備が当社の武器で、小ロットで短納期の対応ができます。光沢を生むホログラム加工やあらゆる形状に応じるカッティング技術、偽造を防ぐ印刷機能を兼ね備え、箔やニスを出力できるデジタル加飾機も導入しています。試供品やプレゼンテーションに使う企業から引き合いがあり、収益率が高い分野でもあります。業界でこれほどの設備はほかにないと考えており、全国から視察が相次いでいます。
―設備を生かした新事業を始める計画があるそうですね。
新サービス「packLabo.JP(パクラボ)」は、パッケージデザインの3Dシミュレーション機能を備えたパッケージ通販サイトです。ユーザーは商品パッケージのデザインをオンライン上で確認しながら購入できるほか、立体的な見え方をリアルタイムでチェックできるため、完成のイメージのズレを減らし、ブランド表現や販促効果を高めることができます。
―先を見据えた経営を重視しています。
長期は6年先、中期は3年先、短期は1年先を見据え、社員には業績をきめ細かく伝え、ビジョンを共有しています。今後は商都の米子市をはじめとした中海圏域が有望だと考えており、2024年4月に米子支店を開設しました。自社の経営環境を整え、早めに次の一手を打てるようにするのが私の責務です。印刷業界の灯火を絶やさず、盛り上げていきます。

20代は目標を持つ必要はありません。迷わず進め。目標が見えなくて当たり前、迷って当たり前。 転職もあり、一つのことに専念することもあり。30代からの豊かな人生設計を目標にして、20代をどうあるべきかを考え、何でも挑戦してください。

柏村英男=島根県浜田市出身(64歳)副社長を経て2001年から現職。
アクアリウムで熱帯魚や外飼いで金魚(らんちゅう)を育てています。環境の変化に弱いので、管理は加減が大切です。旅行も好きで、九州に魅力を感じます。キリシタンの里長崎、平戸、五島、天草や、特攻基地が置かれた鹿児島の知覧などに行くと、日本国民として何が本質なのかという境地になり、自分自身の救いになります。













