Q.  これってHSC?


 年少の娘。服のタグが気になったり手が汚れるのを嫌がったりと敏感な子です。本で「HSC(Highly Sensitive Child)」という言葉を知り、当てはまる気がするのですが、診断されるものではないのでしょうか。

YUBI先生の回答


 服のタグや手の汚れを気にする娘さんの姿、お母さんとしては心配になることもありますよね。おっしゃる通り、それはHSC(人一倍敏感な子)によく見られる特徴の一つです。

 HSCは、医学的な診断名や病気ではなく、生まれ持った「気質」です。背が高い子や、足が速い子がいるのと同じで、感覚がとても鋭く、物事を深く感じ取る個性持ったお子さんです。

 HSCは5人に1人くらいの割合でいると言われているので、決して珍しいことではありません。

 親として大切なのは、その敏感さを「直すべき短所」や「神経質」と捉えるのではなく、「豊かな感受性」という「長所」として受け止めてあげることです。

敏感さを「短所」「神経質」と捉えるのではなく「豊かな感受性」という長所として受け止めてあげよう(YUBI先生提供)

 敏感なお子さんは、不快なことだけでなく、人の気持ちや小さな幸せにもよく気づける、とても優しくて思慮深い才能を秘めています。

 親の接し方としては、お子さんを無理に矯正しようとせず、安心できる環境をつくってあげることが大切です。タグが気になるのなら切ってあげる、手が汚れたらすぐ拭けるように準備をしておくなど、できるだけ不快な原因を取り除いてあげましょう。

 そのうえで「タグって、チクチクして痛いよね」と不快感や不安を否定せず、受け止め、共感してあげてください。すると、お子さんはとても安心します。

 親御さんが「大丈夫」とどっしり構え、安心できる基地になれば、きっとお子さんは自分のペースでバランスを取りながら、すくすくと育ち、すてきな大人になってくれると思いますよ。
 

ドクター・ユビさん プロフィル
 米子市出身。小児科医。2012年に「米子こどもクリニック」を開いた。ユーチューバー、ティックトッカー、保育園や訪問看護ステーションを運営する経営者として働く一方で、9児のパパとして奮闘中。子どもたちに「『口ではなく、背中で語る』男になりたい」と思っている。


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