新型コロナウイルスの収束と平和を願い作品を書き上げた山〓(﨑)沙緒さん(左)と志窪萌さん=浜田市殿町、浜田護国神社
新型コロナウイルスの収束と平和を願い作品を書き上げた山〓(﨑)沙緒さん(左)と志窪萌さん=浜田市殿町、浜田護国神社

 【浜田】江津高校(江津市都野津町)の書道部員2人が20日、国連が定める国際平和デー(21日)に合わせて、浜田市殿町の浜田護国神社に書を奉納した。新型コロナウイルスの収束と平和を願い、それぞれ半紙に楷書で「愛」「自由」と書き上げた。

 神社の参集殿で、ともに1年生の山〓(崎の大が立の下の横棒なし)沙緒さん(15)、志窪萌さん(15)が、1カ月前から奉納へ向けて磨いた腕前を披露。緊張した面持ちですずりに向かい、張り詰めた空気の中、ゆっくりと筆を走らせた。

 3密回避で人々の心も離れていることが残念だという山〓(崎の大が立の下の横棒なし)さんは「愛」にあふれる世界が戻るように願って書き、「書は中心から少しずれたが気合で書いた」とほっとした表情。「自由」と書いた志窪さんもコロナ後は自由と思いやりのある社会になってほしいと念じ、「由の字の縦線が難しかった」と振り返った。

 書家らでつくる任意団体「和プロジェクトTAISHI(タイシ)」(本拠地・名古屋市)が、主に各地の護国神社に奉納する活動を続け、全国の中学・高校43校の書道部が協力した。

      (板垣敏郎)