【益田】世界アルツハイマーデーの21日、地域を象徴する建造物をオレンジ色にライトアップするイベントが益田市有明町の島根県芸術文化センター・グラントワであった。県西部では初開催。来場者が認知症啓発のシンボルカラーに見入った。
公益社団法人「認知症の人と家族の会島根県支部」(出雲市、黒松基子代表)が益田圏域の認知症疾患医療センターに指定されている松ケ丘病院(益田市高津4丁目)と共催。黒松代表(71)は「コロナ禍で街頭での啓発活動が難しい中、県西部でも認知症への理解を広げようと企画した」と説明する。
午後6時に点灯され、壁面を照らす温かみのある明かりが来場者の目を楽しませた。期間は26日までで点灯時間は連日午後6時~午後10時。
松ケ丘病院の坪内健院長(49)は「認知症は予防の観点が強調されがちだが、なってからうまく付き合うことも可能な病気だ。ライトアップが認知症への理解を広げるきっかけになればうれしい」と述べた。 (中山竜一)