映画『炎上』(4月10日公開)使い捨てカメラで撮影された写真(C)2026映画「炎上」製作委員会
映画『炎上』(4月10日公開)使い捨てカメラで撮影された写真(C)2026映画「炎上」製作委員会

 俳優の森七菜が主演を務め、長久允が監督を務めるオリジナル長編映画『炎上』(4月10日公開)より、キャストたちの“生きた瞬間”を切り取ったオフショット9点が解禁された。

【画像】記事内で紹介しているそのほかの写真

 本作は、映画化までに5年の歳月をかけて構想された意欲作。長久監督は新宿・歌舞伎町の現実に着目し、徹底した取材をもとに物語を構築。実際に同地でロケを敢行し、街の空気をそのまま作品に落とし込んだ。

  主人公・小林樹理恵(通称・じゅじゅ)を演じる森は、「自分がどこにいるのか分からなくなるような撮影期間だった」と振り返りつつ、「彼女たちの強さを守るために進んだ1ヶ月半でした。私たちから何も奪えないことを、地獄には知ってほしい」とコメント。作品に対して強い思いをにじませている。

 解禁された写真は、使い捨てカメラで撮影されたもの。フィルム特有のざらついた質感が、登場人物たちの日常をリアルに感じさせる。森がセルフィーを撮る姿や、キャスト同士が談笑する様子、森と三ツ葉役のアオイヤマダの自然な関係性を映し出したカットなどが公開された。

 本編でも同様に使い捨てカメラの表現が取り入れられており、画面比率も写真サイズの3:2を採用。長久監督は「過去を振り返ったときに、心に焼き付いた写真のような映画にしたかった。現実に対する夢という抽象的なコンセプトをルックに宿らせたかった」とその意図を明かしている。 

 撮影は、新宿・歌舞伎町の喧騒の中で行われ、音や人の流れが交錯する過酷な環境だったという。それでも長久監督は「この場所で撮らなければ別物になっていた」と語る。「完成した作品には、面白おかしく報道されたり消費されたりする彼らの姿とは違った、本質的な何かが描かれています。『炎上』は、今作るべき理由がちゃんと定着した映画だと確信しています」と自信をにじませた。

 また、『パラサイト 半地下の家族』で知られる映画監督ポン・ジュノも本作を高く評価。「強烈と言わざるを得ない、議論を巻き起こさずにはいられない映画。僕がもし東京を歩いていて偶然その広場を通り過ぎたとしたら、この映画の中の子どもたちのことを思い出すでしょう」とコメントを寄せている。