短歌 丸山恵子選

簸川野のウオーク大会コース図の下見に回ればタゲリ飛来す    出 雲 千代田荘伯

 【評】タゲリは冬鳥。実際には「飛来したタゲリを見つけた」のであるが、下見に回ったことでタゲリが飛来してきたような表現。いつの間にか季節は変わる。作者が認識することでそのことが立ち現れる。具体な地名や行事の詠み込みも良い。

晩秋の茜の空に〓(ノギヘンに魯)田の稲穂ひととき光を放つ   出 雲 下〓(崎の大が立の下の横棒なし) 文枝

 【評】〓(ノギヘンに魯)田(ひつじだ)は刈り取り後に二番穂が出た田。晩秋の夕暮れの薄闇に青々とした二番穂がコ...