都内の公園で開かれた本のイベントの一角。子ども向けの絵本が並ぶ棚の奥に1冊だけ大人向けの単行本が隠れていた。タイトルは「がんをデザインする」。笑顔の女性が頭に色とりどりの個性的な帽子を重ねてかぶっている表紙の写真が目を引いた。なぜこんなところにがんの本があるのか?闘病記なのか?本を購入しようと話しかけると、絵本専門書店「ニジノ絵本屋」(東京都目黒区)の代表のいしいあやさん(46)が答えた。「実は他界した私の妹の本なんです」。著者の中島ナオさんは2021年に38歳で亡くなった。(共同通信=村川実由紀)

 ▽がん発覚も「ここで自分をとめ...