小上がり空間やカウンターテーブルを設けたスペース=出雲市姫原町、中筋組
小上がり空間やカウンターテーブルを設けたスペース=出雲市姫原町、中筋組
壁に取り付ける中筋組の歴史年表について検討するメンバー=出雲市姫原町、中筋組
壁に取り付ける中筋組の歴史年表について検討するメンバー=出雲市姫原町、中筋組
小上がり空間やカウンターテーブルを設けたスペース=出雲市姫原町、中筋組 壁に取り付ける中筋組の歴史年表について検討するメンバー=出雲市姫原町、中筋組

 島根大で建築を学ぶ学生が総合建設業・中筋組(出雲市姫原町)の本社社屋の遊休スペースを再生させる。学んだ知識を生かしてもらおうと中筋組から声が掛かり実現した。若手社員らとチームを組み、社員のくつろぎや客との商談のスペースに生まれ変わらせる。 (松本直也)

 遊休スペースは、2019年9月完成の新社屋4階で会議室横にある約65平方メートル。北山を望み、式典などの出席者の待機スペースだったが、新型コロナウイルス禍で集会の機会が減って使われず、新たな活用策の検討が必要となった。

 島根大の総合理工学部や大学院自然科学研究科で建築を学ぶ学生3人と、1級建築士や島根大卒業生ら社員の5人で共同プロジェクトチームを結成し、5月に活動を始めた。

 メンバーは、社員アンケートの結果から「家みたいにくつろげる空間」をテーマに設定した。学生は「休憩時にストレッチをしている」という声から畳の小上がり空間、「資格試験勉強ができる場を」とのニーズからカウンターテーブル設置といったアイデアを提案した。四季に合わせて雰囲気を変えられるように照明は青色やオレンジ色に変えられる機能を持たせた。

 作業が大詰めを迎えた28日は、学生と社員5人が、社の歴史を紹介する年表を壁に取り付けた。

 将来、建築関係への就職を目指す島根大大学院自然科学研究科建築デザインコース1年の丹野友紀子さん(22)は「納期や予算など働く人の考え方も勉強できた」と学びも多かった様子。島根大OGで入社1年目の中筋組管理部・福田奈央さん(22)は「出来栄えは大満足。たくさんの人に気持ち良く使ってもらいたい」と期待した。