山陰両県の対象施設で宿泊料や入場料の割引を受けられる「WeLove山陰キャンペーン」について、島根、鳥取両県が28日、一体となって年末まで実施すると決めた。10月末までを期限にしていた鳥取県が島根県に歩調を合わせた。新型コロナ禍で地元の観光業が苦戦する中、秋の行楽シーズンから冬場にかけ、近隣観光の需要を喚起する。  (藤井俊行)

 島根県は県内の新型コロナ感染状況が落ち着いたとして27日、年末までを期間に10月からの再開を決定。

 これを受け、28日に開いたオンラインでの両県知事会議で、再開済みの鳥取側も期間延長し、需要創出に取り組むことで合意した。

 丸山達也島根県知事は「宿泊、観光事業者にとって年末までの見通しがつきやすくなる」と強調。平井伸治鳥取県知事は「地元の愛情で経済社会をもう一度活力あるものにしていく」と述べた。

 キャンペーンは両県民が対象施設(島根約280、鳥取約230)に泊まる場合、5千円を上限に宿泊代の半額を支援。観光施設や体験型観光メニューの利用料の割引もある。3月に始め、鳥取側は感染状況が国の示す指標でステージ3(感染急増)相当となった8月上旬、島根側は8月下旬に一時停止した。

 島根側の宿泊施設は半年間で約20万人が利用し、2020年の県内宿泊客実績と単純比較すると1~2割に相当。

 鳥取側は観光施設を含め、半年間で延べ73万8700人の利用報告があり、20年同期の客数と比べると4割に当たり、近場の観光資源の魅力に触れる両県民の獲得につながっている。