緊急事態宣言の解除後初の週末を迎え、にぎわう大阪・ミナミの繁華街=2日午後
緊急事態宣言の解除後初の週末を迎え、にぎわう大阪・ミナミの繁華街=2日午後
全国の繁華街・主要駅の人出増減率
全国の繁華街・主要駅の人出増減率
緊急事態宣言の解除後初の週末を迎え、にぎわう大阪・ミナミの繁華街=2日午後
全国の繁華街・主要駅の人出増減率

 新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が約半年ぶりに全面解除された各地は2日、初の週末を迎えた。観光施設やテーマパークでは入場制限を緩和した所も多く、各地でにぎわいを見せた。「長かった」「安心して来て」。感染再拡大への不安も残る中、コロナ対策と経済の共存を模索する新たな一歩が始まった。

 台風一過の秋晴れの下、東京・上野動物園には、朝から開園待ちの行列ができた。一部の展示を1日から再開し、2千人に限っていた1日当たりの入場予約を9日から6500人に拡大する。友人と訪れた東京都墨田区の主婦(62)はワクチンを2回接種し、マスクも着用。「感染の第6波が来るかもしれない。できる範囲で対策をしながら楽しみたい」と語った。

 大阪市のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)も1日5千人としていた入場者数の上限を、段階的に1万人まで引き上げる。開園以来のファンという京都市の主婦吉本由美さん(54)は2日も訪れた。「鬼滅の刃」のアトラクション以外は空いており「やっぱり人が多い方が盛り上がって楽しい」と語った。

 広島市の原爆資料館は1日から約2カ月ぶりに開館。2日に妻と小学5年の孫と訪れた大阪市の施設管理人山路利弘さん(67)は「孫に見せたかった。(宣言中に)休館していたとは知らず、タイミングが合って良かった」と話した。