デーリー運航が始まった米子―ソウル便の初便で米子空港に降り立ったエアソウル機∥?日、境港市佐斐神町
デーリー運航が始まった米子―ソウル便の初便で米子空港に降り立ったエアソウル機∥?日、境港市佐斐神町

 米子空港と韓国・仁川(インチョン)国際空港を結ぶ国際定期航空路線・米子-ソウル便の1日1往復の毎日(デーリー)運航が23日に始まった。週4往復から一気に3往復の増便になる。祝賀ムードが漂う米子空港で、運航会社エアソウルの金仲鎬(キムジュンホ)代表理事は「鶏が先か卵が先か」の例えを交え、今回の増便の「意味」を語った。

 「ニーズがあってこそ供給(増便)が可能になるが、まず供給することでニーズをつくり出していくことも、一つの方法ではないかと思い、決定を下した」と。

 安定したインバウンド(訪日客)利用に支えられ、デーリー化の夢はかなったが、冬ダイヤ期間のいわば「暫定措置」。春以降の継続は「アウトバウンド(日本人客)を増やすのも大事」と指摘した話の流れからして、「『増便』というボールは投げましたよ。次は投げ返してくださいよ」という鳥取、島根側へのメッセージだろう。

 韓国の航空業界の再編で親会社アシアナ航空を子会社化した大韓航空の出身。エアソウルなど、傘下の格安航空会社(LCC)の3社は統合する予定で、グループのLCC機材はエアソウルの6機を含め計58機になる。このタイミングで実現したデーリー運航を、複便化という「次の夢」の土台にしたいところだが、韓国路線がある地方間の競争激化で、淘汰(とうた)される側にもなり得る。

 ゴールしたと思ったらスタート地点。厳しい生存競争が、もう始まっている。(吉)