バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の島根スサノオマジックは2日のホーム開幕戦で、昨季優勝の千葉ジェッツとの手に汗握る接戦を制した。ブースターはコロナ対策で声を出しての応援ができない分、メガホンを打ち鳴らして選手たちのプレーを後押し。「昨季までとは明らかに違う」。生まれ変わったチームの勝利の瞬間、総立ちで喜びを爆発させた。 (古瀬弘治)
ブースターにとっても待ちに待った開幕戦。入場前から長蛇の列ができ、日本代表の金丸晃輔選手をはじめ、安藤誓哉選手ら新加入選手への期待の声が相次いだ。家族で初めて観戦に訪れたという小学1年の森田まつりさん(7)は「金丸選手のかっこいいプレーが見たい」と会場に駆け込んだ。
コロナ対策で入場者数は収容人数の半分となる約1700人に制限されたが、会場はチームカラーの青色に染まり、熱気が充満。金丸選手が今季チーム初得点となる3点シュートを決めると、ボルテージは一気に急上昇した。
6点リードでハーフタイムを迎えた段階で、松江市古志原2丁目の会社員松本尚之さん(50)は応援用メガホンを2本割った。「新加入の選手のプレーはすごい。ハラハラしながらだけどすごく楽しい」と興奮気味に話した。
後半はディフェンスを固めた千葉の激しい追い上げに遭ったが、安藤選手やトラビス選手を中心に得点をつなぎ、6点差で逃げ切った。
新戦力を得てチーム一丸になって戦う姿は心強い。試合終了後、ブースター歴4年の出雲市今市町の自営業、杉原秋彦さん(38)は「昨季であれば失速するところだったが、得点力が上がった。連携が熟成していけばさらに強くなると思うので、地域もどんどん盛り上がる」と期待した。