試合終了後、詰めかけた大勢のファンにあいさつする島根スサノオマジックの選手たち=松江市学園南1丁目、松江市総合体育館
試合終了後、詰めかけた大勢のファンにあいさつする島根スサノオマジックの選手たち=松江市学園南1丁目、松江市総合体育館

 松江市総合体育館であったバスケットボールBリーグ1部の島根スサノオマジックの開幕2連戦は、注目度の高さを裏付けるように2、3の両日とも規定観客数の上限となる約1700人が訪れた。グッズ売り場は過去にないにぎわいで、球団側も新たな演出で会場を盛り上げた。 (取材班)

 新型コロナウイルスの感染防止対策のため、観客数が収容数の50%(約1700人)に設定された2連戦。Bリーグの発表によると、立ち見も含めて第1戦(2日)は1709人、第2戦(3日)は1756人が詰め掛けた。

 館内のグッズ売り場は、大型補強で生まれ変わったチームを応援しようと来場者が長蛇の列をつくった。新加入の安藤誓哉選手の名前と背番号が入ったTシャツを買い求めた市内の会社員石倉早紀さん(30)は「観客の多さはチームへの期待が高いからだと思う」と声を弾ませた。

 球団は試合だけではなく会場の雰囲気も楽しんでもらおうと演出を工夫。3日のハーフタイムには、公式チアパフォーマンスグループ「アクア☆マジック」が結成以来、初めて歌唱曲を披露。ダンスをしながら、アップテンポな曲を歌い上げた。

 開幕2連戦は昨季のリーグ覇者・千葉ジェッツを相手に1勝1敗の互角の戦いで、ファンも内容に満足した様子。長年のファンという松江市西津田7丁目の乾輝雄さん(71)は「安藤選手のプレーがすごかった。戦力アップによって、応援する立場だが自分も『負けられない』というプレッシャーを感じている」と高揚した表情で話した。